天文学者が天の川銀河中心ブラックホールに最も近い恒星を発見:光速の8%で周回
深時間レポート

天文学者が天の川銀河中心ブラックホールに最も近い恒星を発見:光速の8%で周回

Ars Technicaの報道によると、天文学者の研究チームは、天の川銀河の中心に存在する超大質量ブラックホール「射手座A(Sagittarius A)」にこれまでで最も極小距離まで接近する恒星を発見しました。この恒星は最も接近した際、光速の約8%(秒速約2万4000キロメートル)という極めて高速で移動しています。

この恒星の超極端な軌道運動データを解析することで、ブラックホールの自転速度(スピン)や周辺の時空の歪みを直接測定できる可能性があります。アインシュタインの一般相対性理論を極限状態の重力場で検証するための極めて重要かつ貴重な自然の実験室となっています。

🌌 深時間視点 (Deep Perspective)

1000年後の人類が銀河系規模の時空構造理論や超高エネルギー物理学を応用する時代を迎えたとき、射手座A*近傍での恒星運動の精密観測はその基礎データとして歴史に刻まれるでしょう。数千年単位の宇宙のタイムスケールから見れば、ブラックホールのスピン解明は、銀河の中心構造と星間物理の原理を解き明かす巨視的な一歩です。